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ハンガリーでの生活 Ⅲ

ハンガリーで買ったヘレンドでお茶をお出しすると皆さんとても喜んでくれると同時にハンガリーでは夢のような生活を送っていたのね?のような質問を受けることがあります。確かに私にとってはとてもいい経験でした。でもすべてがばら色だったわけではないのです。知らない土地に放り出されてみんなそれぞれいっぱいいっぱいなので自分のことは自分でやらないといけません。少ない日本人のなかで気のあう人を見つけることさえ難しい・・。当時のブダペストは日本人が多くも少なくもなくちょうどいい状態でした。ベビーの会というのがあって月に二度ほど持ち回りで日本人宅に子供をつれて遊びに行くというチャンスもあり比較的すぐにお友達を見つけることもできました。とても助かったのは婦人会の方がとてもいい方でいろいろな場所を教えてもらったりお料理教室を開催してくれたり・・リスト音楽院に通っている方を招いて歌のお稽古をしてくれたりもしてくれました。またハンガリー在住の子育て専門家の方を招いて’わらべ歌’を歌ったり・・こういう方たちがいてくれたからこそ生活できたのではないかと思います。そしていろいろありましたがベビーシッターに助けられたことも事実。最初にダンボールを積み上げられてからこれをまたどこにしまうのか?と言う問題が発生。収納がほとんどないのです。最初のシッターは掃除も洗濯もシッターもしますという若いきれいな方でした。日本人の方に紹介されたハンガリー人。すごくまじめに働くので私もとても気に入って何でも頼りにしてしまいました。それが・・・ある時早く用事が済んで帰宅すると子供は泣きっぱなしで本人はベットにごろーんと転がってテレビを見ているではありませんか。鍵を閉めてしまえば完全な密室。なんだか急に怖くなってきました。できるだけ外出を避けて子供を連れて行くというスタイルに変更。人を雇うことになれていない私はもうどうしていいかわかりません。’今日は来なくていいよ’というと’仕事がないと困る’と言い出しました。自分は週3日は働きたい。と言うのです。しょうがないので自宅でハンガリー語のレッスンを受ける時にもシッターをお願いしたりしていたのですがだんだんと信頼関係も崩れてきて私も疲れ果ててきたのです。変な理由をつけて断ったりすると逆恨みされるかもしれないとか・・・よく泥棒に入られたとか・・そういう話を聞いていたので本当に悩みました。なんとかうまく辞めてもらったときしばらくシッターはいいわ・・と思っていました。しかし、4階建ての屋根裏部屋の部屋に一日子供といることは本当につらかったですね。車を運転しましたが、門のリモコンがすぐ壊れるのです。外出して帰ってきても必ず門が開かない。いちいちハンガリー人のお兄ちゃんを呼んで’アケテクダサイ’と頼みます。当時、家の前に大きな石を置き、その石をどけている間に車を盗むという事件が多発。なんと我が家の前にも石がおいてありました。家に入るためにハンドルロックをし、子供をかかえ、すべての鍵がかかっていることを確認してまずお兄ちゃんを呼ぶ。そして石をどけてもらい、また車に子供をいれハンドルロックをはずし駐車場に入れる。こんなんじゃ安心して出かけることもできません。疲れてベットに転がると斜めの屋根が圧迫感を感じさせ眠れません。夫は夫で忙しく、朝早く出掛け夕方一度帰宅しますが、またブダの事務所に行ったり来たり。話す暇もないほどです。これはダメだ。ここから出ないとこの先暮らしていけない。私はそう思いました。そして気がつくと私は不動産屋に℡をかけていました。もちろん夫には秘密です。
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by salondechouette | 2005-08-30 09:47 | 日記
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